精神科作業療法
※精神科作業療法は、入院患者様のためのプログラムです。
精神科作業療法とは
精神障害の作業療法は精神疾患により生活に障害をもった方々に対し、個別あるいは他の人たちとの関わりや、具体的・現実的な作業活動を利用し、精神機能の向上、対人関係能力の改善、作業能力の改善などをはかり、その人にとってのより良い生活が送れるように指導、援助を行います。
人は作業をすると元気になれます。作業療法とはその人が生きていくことすべてを作業と捉え、運動や精神面など人間の機能や能力等、生活すべてに関わります。そして患者さんの生活や人生が改善して豊かになるお手伝いをする療法です。
人は作業をすると元気になれます。作業療法とはその人が生きていくことすべてを作業と捉え、運動や精神面など人間の機能や能力等、生活すべてに関わります。そして患者さんの生活や人生が改善して豊かになるお手伝いをする療法です。


作業療法の目的
1 症状安定に向けての援助
- 作業活動を通じて情動の不安定さや思考、行動のまとまりのなさを調整するとともに、健康な機能を促進します。
- 馴染みのある、または興味のある簡単な活動を通し、自分の気持ちを表現したり、気分の発散などをはかります。
- 作業活動をおこなうことで、自分の能力の限界を知ったり、自信をつけたりします。
2 対人関係の改善
- 治療者との関係をもとに、他者とより良く交流していけるような体験の場を作ります。
- 治療者個人との関係や共同活動を通した集団での他者との関係において、他者に認められたり、他者を支えたりすることで、集団における所属感を育成したり、自分の存在を確認したりします。
- 自分の気持ちの伝え方など、他者との対応の仕方を練習します。
3 基本的な日常生活への援助
- 活動を通し、身体を動かしたり、時間を使うことで、生活リズムの維持、改善を行います。
- 金銭管理、家事、健康管理などの指導、相談をおこない生活技術の獲得を目指します。
- 趣味や余暇活動を育成することで社会性を養います。
4 社会生活への援助
- 主体的な生活をめざし、より良い社会生活が営めるよう援助を行います。
- 仕事的な作業を通し、作業の遂行能力を評価し、作業習慣、作業耐性を高めます。
- 就労に向けての相談、指導を行います。


活動種目
下記のような様々な作業活動をおこなっています。スタッフと話し合い、患者さんご自身で作業活動を選んでいただいています。
創作活動…・・・・・・・・・・・・手芸、革細工、陶芸、絵画、ビーズ細工、その他軽作業など
学習・・・・・・・・・・・・・・・・・・書道、学習プリント、ワープロ、パソコンなど
スポーツ・・・・・・・・・・・・・・バレーボール、卓球、野球、ゲートボール、体操など
院外活動・・・・・・・・・・・・・・農園、散歩など
レクリエーション・・・・・・集団レク、カラオケ、映画鑑賞、各種ゲームなど
生活訓練・・・・・・・・・・・・・・調理実習、買い物実習など

